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2024年5月27日

休業4日以上の死傷者が3年連続増 死者は過去最少、23年の労災

 厚生労働省が27日発表した2023年の労働災害発生状況によると、死者数は755人(前年比19人、2.5%減)の過去最少となった。17年の978人から6年連続の減少。しかし、休業4日以上の死傷者数は13万5371人(同3016人、2.3%増)と3年連続の増加となった。

 いずれも新型コロナへの罹患によるものを除いており、コロナ罹患による死者は4人(前年比13人減)に減り、死傷者も3万3637人と前年の2割ほどに激減した。

 死者で最も多かった業種は例年と同様に建設業の223人(同58人減)で、製造業の138人(同2人減)が続いた。死傷者では製造業が2万7194人(同500人増)で最も多く、商業が2万1673人(同29人減)で続いた。

 事故の類型別でみると、死者は「墜落、転落」が204人(同30人減)、「交通事故」が148人(同19人増)、「はさまれ、巻き込まれ」が108人(同7人減)の順。死傷者では「転倒」の3万6058人(同763人増)が最も多く、腰痛など「動作の反動、無理な動作」の2万2053人(同1174人増)、「墜落・転落」の2万758人(同138人増)の順。

 死傷者を年齢別(5歳刻み)にみると、例年と同様に最も多いのは「50~54歳」の1万7820人と「55~59歳」の1万7837人で、50代だけで26%を占めている。

 一方、派遣労働者の死者は14人(同0人増)と2ケタが3年続き、死傷者も6892人(同644人増)と3年連続の増加で、製造業が最多を占めている。また、外国人労働者の死者は32人(同17人増)、死傷者は5672人(同864人増)と大幅に増えた。国別ではベトナムが1530人(同211人増)と突出して多く、業種では製造業が2741人(同275人増)と半数近くを占めた。

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