総務省が16日発表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)」によると、2024年の2人以上世帯の平均貯蓄残高は1984万円(前年比4.2%増)と6年連続で増え、比較可能な02年以降の最高となった。平均負債残高は663万円(同1.2%増)だった。
貯蓄額の場合、貯蓄のない世帯を除く中央値(少ない方から順番に並べ、中央に位置する世帯の金額)は1189万円で、同様に負債の中央値は1480万円。平均貯蓄額を下回る世帯が67.0%を占めている。
貯蓄の内訳は「通貨性預貯金」が692万円(同4.8%増)で最も多く、「定期性預貯金」が538万円(同0.2%増)、「生命保険など」が347万円(同1.7%減)、「有価証券」が377万円(同16.7%増)。有価証券の伸びは株価上昇によるもの。
一方、負債については保有世帯が38.8%あり、保有世帯の平均は1709万円だが、過半数の55.3%は平均値より下回っている。ほとんどは土地・建物などマイホームのローンだ。