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2025年7月25日

全体に減少も交通費、宿泊費は増加 来春卒大学生の就活費、リクルート

 リクルートが25日発表した「就職プロセス調査」によると、来年卒業予定の大学生の就職活動費用(6月1日時点)は平均8万2277円(前年同期比2157円減)で24年当時とほぼ同じ金額に減少したものの、遠方への移動を伴う学生にとっては物価高などの影響もあって負担が増えていることがわかった。新卒採用は学生側の売り手市場が続いているが、"地域差"の拡大は見逃されがちだ。

 費用の内訳は被服費が3万1690円、交通費が2万5899円、宿泊費が2万4856円など。被服費は昨年より減っているが、交通費や宿泊費は増えている。交通費については北海道・東北の学生が5万2400円(参考値)、九州の学生が3万8936円(同)なのに対して、関東は1万4108円、近畿は2万9205円とかなりの開きがある。

 最終面接で「対面のみ」の企業が増えていることも遠方の学生には負担になっていることから、同社は採用企業に対して「オンラインと対面の使い分けや、遠方の学生への交通費支給など、負担軽減への工夫」を求めている。

 調査は「リクナビ2026」のモニターの大学生820人、大学院生302人の回答を集計した。

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