リクルートワークス研究所が23日発表した2027年新卒の大学生・大学院生の採用について、「増える」企業の11.5%に対して、「減る」企業は6.1%で、「増える」から「減る」を引いた採用DIは5.4ポイント(前年比2.4ポイント減)となった。24年の11.9ポイントをピークに、3年連続の低下となっているが、同社は「プラスである以上、企業の採用意欲は高い」とみており、学生側の売り手市場はまだ続きそうだ。
「増える」比率が1.7ポイント減少した一方、「減る」が0.7ポイント増加。「変わらない」が49.5%(同0.6ポイント減)とわずかに減った。
企業規模別の大きな特徴は、従業員5000人以上の大企業の採用DIが9.2ポイントと前年の24.2ポイントから激減していること。同1000人以上~4999人でも6.4ポイントでやはり前年の13.8ポイントから半減している。新卒に限らず、中途採用なども交えた総合的な人材獲得に目を向けているため、とみられる。
業種別(中分類)では、「情報通信業」の8.3ポイントが最高で、「製造業」の6.7ポイント、「建設業」の6.1ポイントなどが続いた。前年のような11ポイントを超えるような二ケタ業種はなかった。
一方、高校生の新卒採用DIは4.2ポイントで、26年卒の4.1ポイントからわずかに上昇している。
調査対象は10月1日~11月7日に実施。零細企業を含む全国8200社を対象にし、4110社の有効回答(回収率50.1%)を集計した。






















