厚生労働省が23日発表した2025年上半期(1~6月)雇用動向調査によると、入職者数は457万9700人で、入職率は8.9%(前年同期比0.1ポイント減)、離職者数は413万4200人で、離職率は8.1%(同0.3ポイント減)となり、差し引き0.8ポイント(同0.2ポイント増)と再び大幅な入職超過となった。入職超過は5年連続で、慢性的な人手不足にインバウンド需要の増加などが加わり、就業者が増えたようだ。
男女別では男性の入職率が8.3%、離職率が7.5%で0.8ポイントの入職超過。女性は各9.6%、8.7%、0.9ポイントの入職超過となり、男性の入職率の上昇が目立った。
雇用形態別では正社員が中心の一般労働者が各7.6%、6.5%、1.1ポイントの入職超過だったのに対して、パート労働者は各12.4%、12.0%、0.4ポイントの入職超過で、1年前の離職超過から大きく入職率を上げた。
産業別では、医療・福祉が入職77万人、離職70万人といずれもトップとなり、卸売り・小売業が各72万人、68万人、宿泊・飲食サービス業が各66万人、58万人で続いた。
調査は7月、常用労働者5人以上の1万5001事業所を対象に実施し、有効回答の9277事業所について集計した。対象の入職者は3万9148人、離職者は4万3788人。






















