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2026年1月23日

25年の早期・希望退職募集は1万3175人 「黒字リストラ」が定着、東商リサーチ

 東京商工リサーチが23日発表した2025年「早期・希望退職募集」状況によると、昨年は上場企業で43社(前年比24.5%減)が1万3175人(同31.6%増)となり、社数は減ったが対象者は急増し、2年連続で1万人を超えたことがわかった。近年では21年の1万5892人に次ぐ規模で、約7割の企業が直近決算は黒字なことから、将来の事業転換を見越した「黒字リストラ」が定着しつつある。

 業種では、「電気機器」の18社、8071人がダントツに多く、「化学」の2社、1530人、「繊維製品」の2社、1073人が1000人台の規模。電気機器はパナソニックホールディングス、ジャパンディスプレイ、三菱電機などの大型リストラが相次いだ。中高年社員の募集が目立った。

 43社のうち29社が直近の単体決算は黒字で、67.4%を占め、赤字の14社を大きく上回っている。

昨年の介護事業者の休廃業・解散、過去最多の653件

 東京商工リサーチが同日発表した2025年「介護事業」休廃業・解散動向調査によると、653件(前年比41件増)と4年連続で最多を更新した。倒産も最多の176件あり、同社によると物価高や人手不足に直撃された中小事業者の行き詰まりが目立つ。

 内訳は「訪問介護」が465件とダントツに多く、「通所・短期入所」が95件、「有料老人ホーム」が23件。政府は介護職員の賃上げ対策や介護報酬の臨時改定などの支援策を進めているものの、「すでに体力が低下している事業者への効果は未知数」と分析している。

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