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2026年3月 5日

労働時間「増やしたい」は1割程度 働き方改革総点検で労働者、厚労省

 厚生労働省は5日、2025年度「労働時間等に関する労働者の意識・意向調査」を発表した。働き方改革関連法の施行5年後の総点検の一環。その中で、労働時間を「増やしたい」と回答した労働者はわずか10.5%で、「減らしたい」が30.0%、「このままで良い」が59.5%の最多を占めた。

 「増やしたい」理由は「沢山稼ぎたいから」が最多の41.6%で、「自分のペースで仕事をしたいから」が19.7%、「残業代がないと家計が厳しいから」が15.6%で続いた。逆に、「減らしたい」理由は、「自分の時間を持ちたいから」が66.7%で、「自分の健康を害しないため」が39.6%、「長時間労働でも収入が割に合わないから」が30.0%あった(いずれも複数回答)。

 一方、労働時間に対する企業側(327社)の希望は「現状のまま」が201社(61.5%)、「減らしたい」が73社(22.3%)、「増やしたい」が53社(16.2%)となり、大筋では労働者側の意向と一致したが、「増やしたい」の割合が労働者より6ポイント程度多く、同様に「減らしたい」は7ポイント程度多くなった。

 1カ月あたりの残業(時間外労働)時間について、どの程度が「妥当」なのか聞いたところ、「0時間超~20時間以下」が43.9%を占め、「20時間超~45時間以下」が27.4%、「0時間」が21.7%で続き、この三つだけで93%に達した。

 昨年夏の参院選で、自民党は残業時間の上限規制について、「働きたい改革」を公約し、高市首相も就任時に「労働時間規制の緩和検討」を指示した。しかし、今回の調査を見る限り、「もっと働きたい」層は少数派であることが明らかになり、労働政策審議会などでの見直し議論に影響を及ぼしそうだ。

 調査は昨年10月に実施し、3000人の有効回答を集計した。

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