厚生労働省が30日発表した9月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.01ポイント上昇の1.19倍となり、3カ月ぶりに上昇した。都道府県別(就業地別)の倍率は福井県と山梨県の1.74倍が最高で、最低は大阪府の0.96倍。先行指標の新規求人倍率(季節調整値)は前月比0.13ポイント上昇の2.19倍、正社員の有効求人倍率(同)も前月比0.01ポイント上昇の1.01倍だった。
有効求人倍率は、昨年1月の1.25倍からはほぼ一貫して低下傾向が続き、今年1月からは1.18倍~1.19倍の間で推移していた。5月は21年末と同じ1.17倍まで下がったが、6月から1.18の横ばいで推移し、9月はやや上昇に転じた。天候不良でハローワークの求職者が減った一方、半導体など情報通信分野の求人が増えたためとみられる。
企業側の有効求人数約224万人(原数値、前年同月比1.8%減)に対して、有効求職者数も約190万人(同0.3%減)。新規求人数は約77.8万人(同0.4%減)と1年前より減ったが、前月より6万人近く増えている。
産業別の新規求人では、「製造業」が同8.2%増、「情報通信業」が同5.9%増などと増えたが、「生活関連サービス、娯楽業」は同6.7%減、「宿泊、飲食サービス業」や「卸売・小売業」も同6.3%減となり、全11産業のうち6産業でマイナスとなった。
9月完全失業率は2.4% 再び0.1ポイント低下
総務省が30日発表した9月の就業者数は約6896万人(前年同月比33万人増)と2カ月連続の増加。完全失業者数は約169万人(同15万人減)で2カ月連続の減少だった。この結果、完全失業率(季節調整値)は前月比0.1ポイント低下の2.4%で、2カ月ぶりに低下。労働市場はよりタイトな状況になっている。
失業率は昨年7月の2.4%以降、2.6~2.7%の狭い範囲で動いていたが、今年4月に再び2.5%まで低下。そのまま3カ月連続の"底ばい"で推移し、7月は人手不足を反映して1年ぶりに2.4%まで低下したが、8月は再び2.5%に戻っていた。
男女別では男性が2.5%、女性が2.2%で、男性が前月から0.3ポイント、女性も同0.1ポイント低下した。
完全失業者169万人のうち、「勤務先都合」による離職は約20万人(同3万人減)で、「自己都合」離職は約72万人(同9万人減)。この結果、「新たに求職」は約49万人(同1万人減)と減少が続いているが、賃金など有利な求職先を探す人が依然として多い傾向は変わっていない。
形態別雇用者数では役員を除く雇用者5922万人のうち、正規従業員は3783万人(前年同月比23万人、0.6%増)で35カ月連続の増加。非正規従業員も2138万人(同47万人、2.2%増)と6カ月連続で増え、非正規比率は36.1%(同0.4ポイント増)となった。
非正規の内訳はパートが1030万人(同7万人増)、アルバイトが494万人(同17万人増)、契約が280万人(同16万人増)、派遣が154万人(同1万人減)、嘱託が98万人(同1万人増)となり、派遣以外は全て増え、中でもアルバイトの増加が目立った。
産業別就業者では、「製造業」が1036万人(同6万人増)に増え、「卸売、小売業」は1032万人(同3万人減)に減った。また、「宿泊、飲食サービス業」は408万人(同21万人減)、「建設業」が475万人(同15万人減)に減った一方、「医療、福祉」は967万人(同29万人増)と増加が続いている。


















