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2019年5月30日

過去最高の3万8316人 18年度下半期の転職紹介実績、人材協

 ホワイトカラーを中心とした民間職業紹介の事業者団体・日本人材紹介事業協会が30日発表した2018年度下半期(18年10月~19年3月)の会員大手3社の転職紹介実績(速報値)によると、転職紹介人数は過去最高の3万8316人(前年同期比23.3%増)となった。転職市場はリーマン・ショック後の10年から徐々に復調し、16年度以降は大幅な伸びで勢いが加速している=表

 調査に協力しているのは、同協会会員企業のジェイ エイ シー リクルートメント、パーソルキャリア、リクルートキャリアの3社。

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 18年度下半期の業界別(首都圏)では、対象の6業界のうち、「IT・通信」が5914人(同25.1%増)、「電機・機械・化学等製造」が5766人(同24.7%増)、「建設・不動産」は2544人(同21.3%増)、「コンシューマー(流通、小売り、サービスなど)」が7744人(同21.2%増)で、この4業界が大幅増をけん引。また、これまで小幅な伸びにとどまっていた「メディカル」と「金融」も、それぞれ1911人(同17.7%増)、1722人(同16.2%増)と2ケタの伸びを示した。

 地域別では、「北海道・東北エリア」が590人(同35.0%増)、「首都圏」が2万5617人(同22.2%増)、「関西圏」は6657人(同19.3%増)、「中部圏」が3838人(同27.7%増)、「中国・四国エリア」が758人(同50.4%増)、「九州エリア」が813人(同38.3%増)と、すべてで前年同期を2割から5割も上回った。転職紹介人数が圧倒的に多い三大都市圏の好調はもちろん、全国の地方都市でも転職の動きが活発化している。

 また、求職者の転職時の年齢も、「25歳以下」、「26~30歳」、「31~35歳」、「36~40歳」、「41歳以上」の全年齢層で2ケタ増となった。人数で最も多かったのは「26~30歳」の1万3401人(同19.8%増)で、次いで「31~35歳」の8112人(同19.8%増)、「25歳以下」の7245人(同23.3%増)、「41歳以上」の5028人(同40.4%増)、「36~40歳」の4530人(同23.9%増)と続いた。18年度は上半期、下半期ともに「41歳以上」の伸び率が高くなっている。

 

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