エン・ジャパンが１５日発表した３月の派遣平均時給（三大都市圏、募集時）は１５９１円で、前月比０．２％増、前年同月比１．２％増と２カ月連続で過去最高を記録し、２２カ月連続で前年を上回った。同社によると、４月の同一労働同一賃金の適用前に交通費を時給に上乗せする派遣会社が増えたため。しかし、３月から本格化している新型コロナウイルスの感染拡大に対して、派遣需要がどの程度減少するか懸念される。
職種別では、「オフィスワーク系」の１５８３円（前年同月比０．７％増）をはじめ、「クリエイティブ系」の１８８３円（同０．６％増）、「ＩＴ系」の２２４７円（同０．８％増）など６職種で伸びたが、「技術系」は１８１４円（同２．７％減）とダウンした。
地域別でも関東が１６５５円（同１．３％増）、東海が１３６９円（同０．７％増）、関西が１３９８円（同２．９％増）といずれもプラスで過去最高を更新した。
しかし、三大都市圏以外では北海道が１２２４円（同１．２％増）、東北が１１７９円（同０．２％減）、北陸が１１７６円（同０．１％減）、中国・四国が１２０５円（同１．９％減）、九州・沖縄が１１９９円（同４．０％減）となり、北海道以外はマイナス。大都市との差が際立っている。
