厚生労働省が26日発表した毎月勤労統計調査の7月確報によると、勤労者1人あたり名目賃金(従業員5人以上企業)は平均41万6744円(前年同月比3.4%増)となったが、物価上昇分を差し引いた実質賃金指数(2020年=100)は114.8(同0.2%減)となった。5日発表時の速報ベースでは同0.5%増と7カ月ぶりのプラスを記録したが、確報では一転、7カ月連続のマイナスに戻った。
ただ、従業員が30人以上いる企業では同0.1%増とわずかながらプラス転換していることから、零細企業の賃金が依然として物価上昇に追い付いていない実態が、改めて浮かび上がっている。