日本商工会議所が17日発表した「中小企業における最低賃金(最賃)の影響に関する調査」によると、2025年度は「最賃を下回る従業員がいたため、賃金を引き上げた」企業が45.1%(前年度比0.8ポイント増)と少し増えたが、「最賃を下回る従業員はいなかったが、引き上げた」企業が37.9%(同10.5ポイント増)と大きく増えた。
前者は地方によって大きな開きがあり、都市部(東京23区・政令指定都市)の37.0%に対して、それ以外の地方は46.6%と半数近くに上り、都市部より9.6ポイントも多かった。引き上げに伴う人件費増加の影響(複数回答)として、「具体的な対応が取れず、収益を圧迫」が35.0%、「人件費増加分の製品・サービス価格への転嫁による原資の確保」が31.0%の多さだった。
近年、最賃の大幅引き上げが続いていることから、企業側の負担感は「大いに負担」が33.7%、「多少は負担」が42.9%で合わせると76.6%に達した。この点も、都市部企業の69.8%に対して、地方企業は77.9%に上り、8.1ポイントの差があった。
また、25年度は大幅引き上げの影響緩和のため、6県で発効日を10月から今年1~3月に後ろ倒ししたことから、「最賃の引き上げ効果を薄める」との批判も出た。この点について、10~12月の年内に発効した41都道府県の場合、望ましい発効日を「10月」としたのが41.4%に対して、「1月以降」が49.3%もあり、後ろ倒しを望む地域が半数近くあることがわかった。
調査は2月に実施、各地商議所傘下の3780社の有効回答を集計した。






















